トラックを走る陸上選手を筆頭に、野球、サッカー、ラグビーなどの様々なスポーツ、さらには運動会などで必要となる「速く走る」という能力。この「速く走る」という能力を高めるためには何を意識すればよいのか。ただがむしゃらに走るのではなく走り方のコツを理解して様々なスポーツに活かすために、また運動会で一等賞を勝ち取るために、走るという能力を高めるためのトレーニングを行っていきましょう。まず初めに重要なポイントが、「走り始め」と「最高速度に達したとき」のそれぞれのフォームの違いです。スタート時と一番スピードに乗っている時でそれぞれに合ったフォームがあるので、まずはそれらの走り方を使い分けられるようにポイントを押さえていきましょう。
まずは走り始めのスタートダッシュについて、ここで重要になってくるのが地面を力強く蹴り推進力を最大限に大きくするということです。加速する度合いは力の強さに合わせて大きくなるので、上体を前に倒した姿勢(こうすることで蹴り足よりも前に重心を置けるため、地面を蹴った際の力がカラダに伝わりやすくなります)でなるべく力強く地面を押すように蹴り、進行方向にカラダを加速させていきましょう。そして加速した後に重要になるのが、振る動きです。加速をしてトップスピードに乗ったら上体を起こし、股関節を意識して脚を振るように動かしていきます。トップスピードの中では加速の力は必要ないので、地面を蹴る脚先を振るスピードをどこまで高めることができるかが重要になってきます。さらにその振る動きに加えて、脚を前に振り戻す動きも重要になってきます。脚で地面を後ろに蹴ったら、その脚をまた次の蹴る動きに備えて素早く戻さなくてはいけないのです。これらのポイントを意識して、自分史上最速の走りを目指してみてはいかがでしょうか。