外国人と日本人のカラダを比べた時、日本人の脚の筋肉はそこまで負けていないのに、上半身は圧倒的に劣っている傾向があります。その大きな理由が「男性ホルモン(テストステロン)」であると言われています。男性ホルモンには筋肉を発達させる働きがあり、外国人は日本人よりもこの男性ホルモンの量が多いと言われていて、その結果筋肉が発達しているのです。ホルモンはレセプター(受容体)というホルモンを受け取る受け皿に働き、そこではじめてその作用を現します。日本人は外国人に比べてレセプターの量は十分にあるのですが、男性ホルモンの量が少なく筋肉が大きくなりにくいとされています。ただ逆に考えると、日本人もレセプターは十分にあるため男性ホルモンの量を増やすことができれば外国人のような発達した上半身を手に入れることができる可能性があるということです。
なので、ここからは男性ホルモンの増やし方を考えていきましょう。なおここでは、男性ホルモンの代表格であるテストステロンについて考えていきます。まずテストステロンとは何からつくられているのでしょうか。その答えはコレステロールです。コレステロールというとカラダに悪いというイメージを持つ方が多いですが、コレステロールはテストステロン以外のカラダにとって必要なホルモンや細胞膜の形成をしたり、ビタミンDや胆汁酸の材料になったりととても重要な役割を担っています。コレステロールを気にして肉や卵を控えるのでなく、積極的に摂ることが筋肉を大きくするためには必要です。そして、コレステロールを体内で合成させるためには脂肪が必要です。脂肪が足りないとコレステロールを体内で作ることができず、実際に脂肪の摂取が低くなるとコレステロールの数値が下がり、テストステロンも少なくなってしまいます。またテストステロン合成の際に酵素も必要となるので、酵素をつくるときに必要なミネラルの「亜鉛」も十分に摂取しましょう。亜鉛は特に牡蠣に多く含まれていますのでおすすめです。まとめると、上半身の筋肉を大きくするためには肉や卵、魚や牡蠣などをたくさん食べテストステロンのレベルを上げることが重要になってきます。